【自己受容への道】HSP(繊細)な自分を肯定する

HSP

自分の気質や性格を肯定する

私が自己受容してきた道を語る上で、人よりも敏感(highly)な気質であることや

その気質・性格を認め、愛してきたことは省くことができません。

人より繊細で、未熟で、傷つきやすい自分を、私は否定していました。

学生の頃、教室にいるのが苦しくてなりませんでした。
他人と一緒にいると、口がきけなくなるほど、人と話すのが怖かったのです。

20歳前後の頃は、それを治すことにやっきになっていました。

そして何かを成し遂げてみては、「これで私は変わった」と、自分に言い聞かせ、成長しているのだと、不安を隠してきました。

今になれば、今までしてきたことは、やり方を間違えていたことがハッキリわかるのですが、その時はどうしたらよいかわからず、ただただ頑張っていました。

HSPというのは性格や気質であり、治すことができる病気でも、変わるものでもありません。

私がやるべきだったのは、そのことを受け入れ、良い側面を見ている練習の方だったのです。

とは言っても、自分の性格が嫌いなのに、簡単に肯定することなどできません。

ずっと、生きづらさを解消したいと、もがいてきたのですから。

このあと、自分を肯定する方法について後述していきます。

HSS型HSPとは?

日本人の5人に一人は、HSP(ハイリーセンシティブパーソン)だといわれています。

そんなにめずらしくはありません。

その中でも、HSS型HSPは、もう少しだけ少なくなりますが、それでも数十人に1人はいるものです。

HSS型HSPとは、好奇心旺盛な性格と敏感・繊細な性格を併せ持っています。

何かに興味を持ちやすく、そこに向かっていく性格ですが、
実際にやろうと思うと、精神的にはとてもしんどい、という性格です。

車に例えると、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような、しんどさがあります。

私はまさにそのタイプで、いろんなタイプ診断では、上手にあてはまることがなく、

「自分はなんて変な性格をしているのだろう」
「自分は変わっている」

とネガティブな意味でとらえていました。

真逆の性格をあわせもっているのですから、よくわからなくて当たり前かもしれません。

だから、私はHSS型HSPの診断テストを受けた時、初めて自分の性格について、スッキリした覚えがあります。

見えなかった側面に光を当てる

自分を肯定するときに大切なことは

「物事には複数の側面が存在する」ということを改めて理解することです。

例えば、1個のりんごを想像してましょう。

真横から見た時に、赤くてきれいなりんごが見えたとします。

「とても美味しそうなりんごだ」と思ったとしましょう。

ですが、そのりんごの反対側にまわって、そのりんごを見た時、

虫が食べたあとがあるりんごだったことに気づきました。

単純な例ではありますが、ひとつの側面から見た時には気づかなかったことに、あなたは気づき、そして別の事を感じるのではないでしょうか。

右から見るか、左から見るか、

前向きにとらえるか、後ろ向きにとらえるか、

違う角度で、違う考えをもとに受け取ったとしても、

それでも、大事なことは、それが「同じひとつのもの」の側面だということです。

HSPという「繊細な性格を持っている私」、

「繊細」がネガティブな側面だと、過去の私は解釈していましたが、

それを「相手の気持ちがわかる」としたら、どうでしょうか。

私が指しているのは、「同じ私の気質」です。

あなたが嫌だとおもっている、そのあなたの気質や性格は、あなたのとても素晴らしいところでもあるんです。

不思議ですか?

あなたをなぐさめたいと思って、言っているのではありません。

あなたが嫌だと思っている、そのあなたの気質や性格は、あなたの長所であるということに気づいた時、あなたは自分のことを認めることができるようになります。

なぜなら、あなたの言っている長所は短所、短所は長所なのですから。

どちらかを否定することはできません。

あなたが、あなたの短所を否定するならば、あなたは自分の長所も否定しなければならないのです。

なぜなら、それは、同じ1つのものなのですから。

そうして、私は私を認められるようになりました。

メッセンジャー はる